【比較レビュー】AirPods 5 実機レビュー|AirPods 4との違い・ANC・音質を徹底比較

Apple AirPods 5の充電ケースの蓋を開け、イヤホン本体を収納した状態

2026年9月18日、Appleのインナーイヤー型ワイヤレスイヤホンの「AirPods」として初めて全モデルにアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載した「AirPods 5」が発売されました。
価格は、通常モデルが23,800円(税込)、ワイヤレス充電ケース付きモデルは27,800円(税込)です。

この記事では、前作「AirPods 4」(ANC搭載)と今作「AirPods 5」(ワイヤレス充電ケース付き)を、実機で比較しながらレビューしていきます。

※リンク先で「通常モデル」も選択できます。

◆ 概要

・要点の早見表(結論)

結論
  • 「AirPods 4」からのノイズキャンセリングの性能向上は大きくは感じづらい。
  • 音質も劇的な変化は感じづらいが、「AirPods 4」から確実に向上。
  • 「日常使いに十分なノイズキャンセリング」「スワイプ操作(上位モデルのみ)」が付いて、価格は良心的(ワイヤレス充電ケース付き:27,800円、通常モデル:23,800円/投稿時点の価格)。
こんな人におすすめ
  • 「AirPods Proシリーズ」等、ハイエンドのワイヤレスイヤホン程のノイズキャンセリング性能はいらない。
  • 「軽い装着感」で音楽や映像を楽しみたい。
注意したい点
  • 「AirPods 4」からイヤホン単体のバッテリー駆動時間(いずれも上位モデル)は1時間伸びたが、5時間(ノイズキャンセリングON時)。まだ短いと感じる場面もあり。
  • 「スワイプ操作」が搭載されているのは上位モデル(ワイヤレス充電ケース付き)のみ

・この記事でわかること

  • ノイズキャンセリングの向上率
  • 音質の変化
  • 「AirPods 4」から乗り換える価値があるかの判断基準

◆ 基本スペック

AirPods 5(2モデル)と AirPods 4(2モデル)を公式スペックで比較

項目AirPods 5AirPods 5
(ワイヤレス充電ケース付き)
AirPods 4AirPods 4
(ANC搭載)
発売日2026年9月18日2026年9月18日2024年9月20日2024年9月20日
チップH2チップH2チップH2チップH2チップ
アクティブ
ノイズキャンセリング
◯
最大1.5倍(※1)
◯
最大1.5倍(※1)
ー◯
外音取り込み
適応型オーディオ
会話感知
◯◯ー◯
バッテリー
(1回の充電)
最大4時間(ANC有効時 ※2)最大5時間(ANC有効時 ※2)最大5時間(ANC 非搭載)最大4時間(ANC有効時 ※2)
バッテリー
(充電ケース使用)
最大20時間(ANC有効時 ※2)最大22時間(ANC有効時 ※2)最大30時間
(ANC 非搭載)
最大20時間(ANC有効時 ※2)
急速充電5分充電で約1時間(※3)5分充電で約1時間(※3)5分充電で約1時間(※3)5分充電で約1時間(※3)
Bluetooth規格Bluetooth 5.3Bluetooth 5.3Bluetooth 5.3Bluetooth 5.3
防塵・耐汗耐水性能IP57IP57IP54IP54
ケース充電端子USB-CUSB-CUSB-CUSB-C
ワイヤレス充電ー◯
Apple Watchの充電器/Qi規格の充電器に対応
ー◯
Apple Watchの充電器/Qi規格の充電器に対応
ケースのスピーカーー◯ー◯
音量スワイプ対応の
感圧センサー
ー◯ーー
ライブ翻訳/Siri AI◯◯◯◯
重量(イヤホン左右各)4.3g4.3g4.3g4.3g
重量(充電ケース)32.3g34.7g32.3g34.7g
価格(税込)23,800 円(※4)27,800 円(※4)21,800 円(※5)29,800 円(※5)
(※1) アクティブノイズキャンセリング搭載AirPods 4との比較(Apple調べ)
(※2) アクティブノイズキャンセリングを有効にした場合の再生時間
(※3) 充電ケースでの5分間の充電で得られるバッテリー駆動時間
(※4) 2026年10月時点の価格(Apple公式)
(※5) 2024年9月の発売当初の価格(Apple公式)。現在Apple公式サイトからの購入は不可。
※ 数値はApple公式HP(AirPods 5の仕様)およびAirPodsのモデルを比較するより引用

・全モデルにANCを搭載

「AirPods 4」は「ノイズキャンセリング(ANC)の有無」という選択肢でしたが、「AirPods 5」は両モデルに「ノイズキャンセリング(ANC)」を搭載。

「AirPods 5」の通常モデルと上位モデルとの違いは以下になります。

  • ケースのワイヤレス充電の有無
  • バッテリー駆動時間(イヤホン本体・ケース併用)
  • ケースのスピーカーの有無
  • ステム部分の操作による音量スワイプの有無

・バッテリーは「ワイヤレス充電ケース付き」のみ向上

前作「AirPods 4(ANC搭載)」と比べると、
「AirPods 5」の通常モデルは、イヤホン単体・ケース併用ともに同じ駆動時間です(ANC有効時)。

一方、「ワイヤレス充電ケース付き」は
イヤホン単体が最大5時間(+1時間)、ケース併用が最大22時間(+2時間)に伸びました。

ただ、イヤホン単体で最大5時間という数値は、使用頻度によってはまだ物足りなく感じる場面があると思います。

◆ 同梱物

Apple AirPods 5のパッケージ外箱。白基調でイヤホン本体のイラストが描かれたデザイン
「AirPods 5」のパッケージ
Apple AirPods 5の同梱物一式。外箱、内箱、マニュアル類、充電ケース、イヤホン本体
「AirPods 5」の同梱物一式

「AirPods 5」の同梱物は、以下のとおりです。

  • イヤホン本体
  • 充電ケース
  • マニュアル類
  • ※ USB-Cケーブルは付属していません。

◆ 外観比較

※ 前作「AirPods 4」は”ANC搭載モデル”、今作「AirPods 5」は”ワイヤレス充電ケース付き”での比較になります。

・充電ケースの比較

AirPods 5(左)とAirPods 4(右)の充電ケース正面比較(ランプ消灯時)。外観・サイズは同一
左:AirPods 5 | 右:AirPods 4
(ランプ消灯時)
AirPods 5(左)とAirPods 4(右)の充電ケース正面比較(ランプ点灯時)。ランプが表面に浮かび上がるデザインは共通
左:AirPods 5 | 右:AirPods 4
(ランプ点灯時)

充電ケース(正面)。
外観・サイズともに変更点はなし。
ランプの物理的な穴がなく、浮かび上がるシームレスなデザインである点も共通。

AirPods 5(左)とAirPods 4(右)の充電ケース背面比較。ヒンジ下の印字がAirPods 5は「Apple・AirPods」に変更
左:AirPods 5 | 右:AirPods 4

充電ケース(背面)。
外観上、「AirPods 4」との唯一の違いがこの印字です。
「AirPods 4」ではヒンジ下に「Designed by Apple in California」から始まる文言が印字されていましたが、「AirPods 5」では「Apple・AirPods」に変更されています。
「AirPods 4」と「AirPods 5」の両方を所有される場合は、
見分けられるのが「背面の印字のみ」なので注意が必要です。

AirPods 5(左)とAirPods 4(右)の充電ケースの蓋を開けてイヤホンを収納した状態の比較
左:AirPods 5 | 右:AirPods 4

充電ケース(蓋を開いた状態)。
こちらも変更点はなし。

AirPods 5(左)とAirPods Pro 3(右)の充電ケースのサイズ比較。AirPods 5の方が横幅が約1cm小さい
左:AirPods 5 | 右:AirPods Pro 3

参考までに、「AirPods Pro 3」とのサイズ感の比較。
高さはほぼ同じですが、横幅は「AirPods 5」の方が約1cm小さく、
よりコンパクトで携帯性に優れています。

AirPods 5(左)とAirPods Pro 3(右)の充電ケースを両手に持って重さを比べている様子
左:AirPods 5 | 右:AirPods Pro 3

重量(いずれもイヤホン本体を収納した状態の実測値)は
「AirPods Pro 3」が55.0g、「AirPods 5(ワイヤレス充電ケース付き)」が43.5gで、
「AirPods 5」の方が約11.5g軽い結果でした。
ただ、持ち比べてみても体感的な違いが出る程の差ではありませんでした。

・イヤホン本体の比較

AirPods 5(左)とAirPods 4(右)のイヤホン本体(右耳側)の外観比較。形状・センサー・マイクの位置は同一
左:AirPods 5 | 右:AirPods 4
(いずれも右耳側)

イヤホン本体の外観比較(いずれも右耳側)。
センサー類、マイクの位置、本体の形状など、変更点はまったくありません。

AirPods 5の充電ケースにAirPods 4のイヤホンを入れた状態。ケースのランプがオレンジ色に点滅して取り違えを知らせている
AirPods 5のケースにAirPods 4のイヤホンを入れた状態(ランプがオレンジ色に点滅)
iPhoneに表示された「AirPodsの世代の不一致」の通知画面。充電ケースとイヤホンの組み合わせの不一致を知らせている
iPhoneに表示される「AirPodsの世代の不一致」の通知

万が一、「AirPods 4」のイヤホン本体を「AirPods 5」のケースに入れてしまった場合でも、ケースのランプがオレンジ色に点滅して知らせてくれます(ワイヤレス充電ケース付きは音でも通知)。

iPhoneでは「AirPodsの世代の不一致」という通知も表示されるので、
間違えたまま使用を続けてしまう心配はありません。
(「AirPods 5」のイヤホン本体を「AirPods 4」のケースに入れてしまった場合も同様)
※通知画面の図の表記は、登録済みの機種名で表示されます。

◆ 装着感

AirPods 5を耳に装着した状態。耳を完全に塞がないインナーイヤー型の装着感
「AirPods 5」を装着した状態

「AirPods 4」と形状はまったく同じなので、
耳を完全に塞がず軽く着けられる装着感も変わりません。

長時間装着していても、「圧迫感」や「耳の中の蒸れ」を感じることはなく、
快適な装着感です。

◆ 操作性

AirPods 5のステムを指でなぞって音量を調整している様子(音量スワイプ操作)
ステムを上下になぞって音量を調整(ワイヤレス充電ケース付きのみ)

「ワイヤレス充電ケース付き」のみではありますが、「Pro」ではないAirPodsシリーズとしては初めて「音量スワイプ」が搭載されました。

価格は「ワイヤレス充電ケース付き」が27,800円、「通常モデル」が23,800円で、差額は4,000円です。

この差額には「音量スワイプ」のほか、「ワイヤレス充電」「ケースのスピーカー」「バッテリー駆動時間」の違いも含まれています。
そのうえで、ステムを上下になぞるだけで音量を変えられる操作性はかなり快適で、スマホを取り出す手間がなくなる点だけでも価値を感じました。
予算に問題がなければ、「ワイヤレス充電ケース付き」をおすすめします。

◆ 音質

・音の方向性の変化

音域AirPods 5
(ワイヤレス充電ケース付き)
AirPods 4
(ANC搭載)
高音域4.84.6
中音域4.74.5
低音域4.74.5
音場4.94.4
解像度4.84.5
※音質の評価は”筆者個人の感想”です

<高音域>
「AirPods 4」で高音域のボーカルにややホワイトノイズのようなものが乗って聴こえるように感じる点がありましたが、「AirPods 5」ではその点が解消されより自然に聴こえるようになりました。
(例:宇多田ヒカル「First Love」)

<中音域>
ボーカルが少し前に出て、楽器と混ざらずに聴こえるようになった印象。
(例:藤井風「満ちてゆく」)

<低音域>
「AirPods 4」と比べ、やや「引き締まってキレのある低音」へと変化。
(例:Billie Eilish「bad guy」)

<音場>
「AirPods 4」と比べ、「奥行きが増した」と感じました。
クラシックだと違いがわかりやすく、各楽器の位置が明瞭になった印象です。
(例:John Williams「Star Wars: Main Title」)

<解像度>
音の種類や数が多く、高音・低音パートがある複雑な楽曲も、
1音1音が混ざり合わず、明瞭に聴こえるようになった印象です。
(例:King Gnu「SPECIALZ」)

計測環境
  • 再生機器:iPhone 17/コーデック:AAC
  • 比較モデル:AirPods 5(ワイヤレス充電ケース付き)/AirPods 4(ANC搭載)
  • 空間オーディオ:OFF
  • イコライザ(iOS 27から追加):推奨(初期設定)

◆ ノイズキャンセリング

・AirPods 4からの向上度

「AirPods 5」は「ワイヤレス充電ケース」の有り・無しが選択肢になりますが、
いずれも「ノイズキャンセリング」に対応しています。

環境AirPods 5
(ワイヤレス充電ケース付き)
AirPods 4
(ANC搭載)
変化量(筆者の体感)
車道(車の走行音)4.84.7やや向上
人混み4.64.6ほぼ同等
風切り音4.74.7ほぼ同等
電車4.54.5ほぼ同等
生活音
(エアコン等の音)
4.84.7やや向上
※遮音性の評価、「変化量」の数値は、あくまで“筆者の体感”です

全体的な向上幅は大きくはないと感じました。(Apple公式ではAirPods 4の「最大1.5倍」)
前作「AirPods 4」も
車道のロードノイズなど「低音域」のノイズの遮音性は高いと感じ、
「AirPods 5」ではやや向上していると感じました。

一方で、「電車」や「人混み」など、
「中〜高音域」の遮音性の向上は感じられませんでした。

適度にノイズをカットして音楽を楽しむという使用用途が適していると思います。

◆ 外音取り込み/適応型オーディオ

・外音取り込み

ホワイトノイズなどもなく、自然に周囲の環境音を取り込むことができます。
イヤホンを付けていない状態よりも「ややマイクの感度が高い」という印象を受けましたが、(イヤホンを付けていない状態と)比べないとわからないくらいです。
性能としては「AirPods 4」からの体感的な変化はありませんでした。

・適応型オーディオ

適応型オーディオは、「環境音を取り込みつつ、周辺の環境に応じて再生オーディオ・ノイズカットを最適化する」モードです。
前作「AirPods 4」では”ANC搭載モデル”のみ、
「AirPods 5」の両モデルに搭載されている機能になります。
「外音取り込み」と同様、性能としては「AirPods 4」からの体感的な変化はありませんでした。

◆ 気になる点・デメリット

  • バッテリー駆動時間(イヤホン単体/ノイズキャンセリングON時)が、まだ少ないと感じる。
    (「ワイヤレス充電ケース付き」のイヤホン本体駆動時間:5時間)
  • 音量スワイプは上位モデル(ワイヤレス充電ケース付き)のみ。
  • 「電車」「人混み」など中〜高音域のノイズは、遮音性の向上を感じにくい。
  • ワイヤレス充電には対応している(上位モデル)が、MagSafeのマグネット吸着には非対応。

◆ まとめ

・「AirPods 5」に買い換え(または追加購入)を検討する判断

  • 現在「AirPods 4」を所有していて、「スワイプ操作(ワイヤレス充電ケース付きのみ)」に魅力を感じている。
  • 「AirPods 4」のバッテリー駆動時間が短いと感じ、もう一台欲しいと感じている。

・今すぐに買い替え(または追加購入)を検討しなくても良い方

  • 「AirPods 4」から大幅なノイズキャンセリングの性能向上を期待している人。
  • 「スワイプ操作」の必要性を感じない。

・新規で購入を検討するかの判断

  • これから初めて「AirPods」を購入する方
  • 「AirPods Proシリーズ」程の強力なノイズキャンセリングは必要なく、軽い装着感を重視する方

・総評

Apple「AirPods 5」は、「AirPods Proシリーズ」のように「大きく遮音して、音楽や映像に没入する」というレベルのノイズキャンセリングではないものの、「適度にノイズをカットしつつ、軽い装着感で楽しみたい」という用途ではピッタリのワイヤレスイヤホンです。

前作「AirPods 4」の不満点とも言えた「スワイプ操作」による音量調整にも対応し(ワイヤレス充電ケース付きのみ)、手の届きやすい価格設定です。
(ワイヤレス充電ケース付き:27,800円/通常モデル:23,800円)

Appleのエントリークラスのワイヤレスイヤホンとして、前作「AirPods 4」から更に磨きがかかり、完成度が上がったモデルになっています。

Apple AirPods 5の充電ケースと、ケースから取り出したイヤホン本体(片耳)

※リンク先で「通常モデル」も選択できます。

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