AirPods Proの第2世代の使用感をレビューしていきます!
(投稿時点のAirPods Proのバージョンは『6B34』です)
どんなイヤホンなの?
AirPods は、Apple社が開発・販売しているワイヤレスイヤホンです。
“Pro”と付くシリーズは“アクティブノイズキャンセリング(ANC)”が付いている点が大きな特徴です。
そんなワイヤレスイヤホンの“第2世代”モデルが2022年9月に登場してからずっと愛用しております。
そんなAirPods Proが“第2世代”に進化してどんなところが変わったのか。
先に結論を申し上げると、ズバリ“正当進化”です!
詳しく見ていきましょう!
外観・付属品
付属品はこちら
第1世代からの変更点
◆ 基本スペック比較
第1世代 | 第2世代 | |
チップ | H1チップ | H2チップ |
バッテリー ※1 | 最大4.5時間 | 最大6時間 |
Bluetooth規格 | 5.0 | 5.3 |
耐汗耐水性能 | IPX4 | IP54 |
ケース充電端子 | Lightning | USB-C ※2 |
イヤーピースサイズ | 3サイズ(S,M,L) | 4サイズ(XS,S,M,L) |
スワイプで音量調整 | × | ○ |
適応型オーディオ | × | ○ |
音量自動調整 | × | ○ |
会話感知 | × | ○ |
ワイヤレス充電 | Qi規格の充電器で可能 | Qi規格の充電器で可能 |
MagSafe充電 | 付属の充電ケースで可能 (2021年10月19日以降) | 付属の充電ケースで可能 |
※2 2023年9月23日発売モデルから
◆ 外観 (ケース)
正面からの違いは、特にありません。
第2世代では、ケース右側面にストラップホールが追加されています。
充電端子に違いがあります。
・第1世代はLightning端子
・第2世代はUSB-C端子です。(← ※ 2023年9月23日以降発売のもの)
ケース底面にはスピーカーが追加されています。
このスピーカーは、充電時に充電が開始されたことを知らせてくれる音や
“探す”(iOS)を使用時にケースの位置を知らせる音を鳴らすために搭載されています。
充電時のサウンドは、設定でOFFにすることもできます。
◆ 外観 (イヤホン本体)
センサーなどの位置や大きさが変わっていますが
実際の装着感や操作感の変化は感じられませんでした。
ノイキャンの強さは正直どうなの?
Apple公式サイトでは、“最大2倍の雑音を消すノイズキャンセリング”とあります。
自分の体感としては、第1世代から“1.25倍アップ”くらいと思います。
第1世代も、特に“低音域”の雑音に強かった印象ですが
第2世代ではその領域を更に強くしてきています。
※参考までに、洗濯機の乾燥機の音はイヤホンをしていないときと比べて“10分の1”くらいまで抑えられていると思います。
外音取り込みについて
第1世代と同様、ホワイトノイズもなく
“イヤホンを付けていないのと同じ”と思えるくらい自然です。
設定変更で更に集音性をあげることもできます。
iOS(17.4.1)の場合、アクセシビリティ→オーディオビジュアル→ヘッドホン調整(オン)→(適用先)外音取り込みモード(オン)→(増幅)バーで、外音取り込みモード時に聞こえる音の増幅量を調整できます。
適応型オーディオとは?
「適応型オーディオ」(iOS17から追加)は、
必要に応じてノイズを抑制したり、環境音の取り込み具合を自動で調節してくれる機能です。
「ノイズキャンセリング」よりは環境音を取り込みたいが、
「外音取り込み」よりはノイズを抑えたい
こういった場面に最適な機能です。
会話感知とは?
第1世代にない機能として“会話感知”があります。
会話感知は、装着ユーザーが音楽などを再生しているときに会話を始めると
“自動で「外音取り込み」に切り替えて、再生メディアの音量を下げてくれる機能”です。
会話が終わってから約2秒後、会話を感知する前のノイズコントロールに自動で戻ります。
ex) 会話感知前のノイズコントロールが「ノイズキャンセリング」なら「ノイズキャンセリング」に自動で戻る
切り替わる「約2秒」について、個人的にはちょっと短いと感じるので
秒数の選択肢がもう少しあれば、もっと使いやすいと思います。
音質について
コーデックの種類 | 対応/非対応 |
SBC | ○ |
AAC | ○ |
aptX | × |
aptX LL | × |
aptX HD | × |
aptX Adaptive | × |
LDAC | × |
低音域・中音域・高音域、いずれかが際立っているというわけではなく
バランスが取れている音質です。
第1世代と比較して、全体的に底上げがされてており
クリアでジャンルを問わず聴きやすい音質という点は、第二世代でも健在です。
操作性
◆ イヤホン本体で可能な操作
第1世代 | 第2世代 | |
再生/一時停止 | スティックを1回押す | スティックを1回押す |
次の曲にスキップ | スティックを2回押す | スティックを2回押す |
前の曲にスキップ/ 曲の頭出し | スティックを3回押す | スティックを3回押す |
音量調整 | なし | スティックの上下スワイプ |
オフ/外音取り込み/適応型オーディオ/ノイズキャンセリング ※3 | スティック長押し | スティック長押し |
基本的な操作は第1世代と変わりませんが、
“第1世代”では非搭載だった『本体での音量調整』ができるようになったことが大きな変更点で、
痒いところに手が届いた感じです!
装着感
僕は、長時間(2台持ちで半日以上することが多いです)装着し
音楽や環境音(iPhoneのバックグラウンドサウンド)を再生して使用しております。
現在使用のイヤーチップは、付属のシリコンイヤーチップMサイズです。
耳の中が痒くことは“ほぼ”ありません。
イヤホン自体の重量も非常に軽い為、気軽に装着できます。
耳から落ちそうになることもありません。
気になること
サウンド再生時に、音が変になる症状が発生することがあります。
音楽や映像を再生時(Apple Music、Amazon Music、YouTubeなど)に時々発生します。
AirPods Pro(第2世代)の左右のいずれかが
「耳が詰まった感じ」になったり、
「少しだけホワイトノイズが入るような症状」があります。
Appleサポートに問い合わせをし、初期化等を試し、
結果Apple Storeにて交換していただきましたが、
症状が改善しておりません。
この症状は再現性もなく、個人的には少しストレスなので
将来的にOSのアップデート等で改善されることを願います。
まとめ
第1世代の完成度の高さを更に進化させた第2世代。
- iPhoneやMacなど、Apple製品を多くお持ちの方で
まだノイキャンイヤホンをお持ちでない方には非常におすすめできるイヤホンです。
- 一方で、現状“第1世代”をお持ちでまだ使える状態の方は
急いで買い換える必要はないと思います。
- 対応コーデックがAACと、決して“ハイエンド級”の音質ではないため
そこまで音質重視ではない方向けと思います。
繰り返しになりますが、第1世代もかなりの完成度です。
今ご使用の第1世代が寿命を迎えてからでも十分かと思います。
価格は39,800円(税込)です。(2024年3月現在)
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