【徹底解説】 Sony WF-1000XM5 

ワイヤレスイヤホン

概要

今回紹介させていただく『WF-1000XM5』は
2023年9月1日に発売の、SONYの完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデルです。

前作『WF-1000XM4』からの大きな変更点は以下の通り

  • 約25%の小型化
  • 約20%のノイズ低減を実現
  • 新コーデック『LC3(LE Audio)』に対応

※今回音質の検証をしたオーディオプレイヤーは『LC3』に対応していないため、
現時点ではその点のレビューができておりません。ご了承ください。

どんなイヤホンなのか、詳しく見ていきましょう!

外観・付属品

付属品

※今回紹介させていただくのは『ブラック』になります。

イヤホン本体

側面のタッチセンサーの箇所がマット調、他の箇所は光沢感があります。
『SONY』のロゴと、マイクの部分はゴールドとなっており、
高級感のあるデザインです。

イヤーピース

イヤーピースは、低反発のフォーム素材です。
中央には非常に目の細かいフィルターが付いていますので
イヤホン本体に耳垢等が混入するのを防ぐことができます。

バッテリーケース

バッテリーケースは、再生プラスチック素材を使用しているため
こちらは全体的にマットなデザインです。

質感が少しザラザラとしているため、『うっかり滑り落としてしまう』ことは少なそうです。

基本スペック

バッテリー (イヤホン本体)最大8時間 (NCオン)/最大12時間 (NCオフ)
Bluetooth規格5.3
耐汗耐水性能IPX4
充電ケース端子USB-Type C
ワイヤレス充電対応 (Qi規格のワイヤレス充電器)
対応コーデックSBC、AAC、LDAC、LC3※1
イヤーピースサイズ4サイズ(SS、S、M、L)
マルチポイント接続対応 (2台まで / OSは問わず)
カラーバリエーション2色 (ブラック/プラチナシルバー)
価格41,800円(税込) ※2
※1 LE Audioで接続しているとき
※2 2024年4月現在 SONY公式サイトでの価格

操作性

イヤホン本体で可能な操作:再生コントロール

※ Sony公式アプリ『Headphones』より

基本的な操作はイヤホン本体で可能です。操作には側面をタップ、または長押しをします。
上記はデフォルトの設定です。
左右の割り当てを入れ替えることは可能です。

イヤホン本体で可能な操作:通話

電話を受ける着信中に素早く(約0.3秒間隔)タッチセンサーをタップ
通話を終了着信中に素早く(約0.3秒間隔)タッチセンサーをタップ

上記は左右どちらのイヤホンでも可能です。

クイックアテンションモード

“機能”を“外音取り込み/Quick Access”に割り当てている方のイヤホンを
長押ししている間だけ外音取り込みにし、再生中の音楽や動画の音量を下げてくれて、
指を離すとノイキャンにすぐ戻すことができるモードです。
『一時的に外音取り込みにし、素早くノイキャンに戻したいとき』に超便利です。

Quick Access

『Quick Access』は、“機能”を“外音取り込み/Quick Access”に割り当てている方のイヤホンを“ダブルタップ”すると、設定で連携させた音楽ストリーミングアプリを自動で起動→おすすめの曲を選んで再生してくれます。

素早く再生したいときに便利です。
個人的には、プレイリストなどを指定できれば尚良しだと思います。

音量コントロールについて

イヤホン本体で、音量の上げ下げの操作が可能です。
右のイヤホンを素早く(0.4秒間隔で)4回タップで音量1段階アップ、
左のイヤホンを素早く(0.4秒間隔で)4回タップで音量1段階ダウン、
そのまま続けて素早く(0.4秒間隔で)タップするごとに1段階ずつ音量のアップ・ダウンができます。
(4回目のタップ音は少し高音になります)

※音量上げ下げの割り当ては、左右で固定なので変更できません。

“素早く4回のタップが必要”なので、
4回目のタップができておらず、(3回タップの判定で)“頭出し”になることは慣れるまで多かったです(笑)

『1段階の上げ下げの操作性』なら、『AirPods』や『Bose QuietComfort Ultra Earbuds』など
1回ずつのスライド式の操作(タップ)で1段階
ずつ調整が可能なイヤホンの方が、

『一気に音量を上げ下げ』なら『WF-1000XM5』の方が優れている、といった印象です。

ノイズキャンセリングについて

電車内や、駅構内、車が多い大通りなどで検証しました。

ノイズは、8割くらいカットできている印象です。
周囲の話し声は、話している内容はわからない程度に、少しガヤガヤと聞こえる印象です。
音楽の視聴はしっかりできる遮音性です。

低音域のノイズに対して、少し弱いかなという印象です。

外音取り込みについて

外音取り込み時に、少し“サーッ”というホワイトノイズ
“加工されている感”がありますが、日常使いで気になる程ではありません。

外音取り込み時の風の遮音性はすごいです。

音楽の再生時や、イヤホンを着けながらでの会話にも全く問題ありません。

音質

ハイレゾでの音質

ソニーのデジタルオーディオプレイヤー『NW-A306』に接続し
『Amazon Music』で『ULRTA HD』(LDAC 相当)の楽曲をストリーミング再生にて視聴しました。

全く同じ曲で、iPhoneのApple Music(ダウンロード音源)と比較したところ
全体的に『解像度が上がっている』という印象で
『ハイレゾ』ではない音源と比べて音の輪郭が際立っており、
ストリングスやデジタル系の細かな音までしっかり聴こえます。

ワイヤレスのイヤホンで、ここまで高音質の音楽を聴けるなんて、正直感動です…

音質の総合評価は以下です

高音域:★★★
中音域:★★★⭐︎
低音域:★★⭐︎⭐︎

“低音域が弱い”ということは全くなく、
一番違い・良さを感じたのが高音域が多かったという評価です。

DSEE Extreme

『DSEE Extreme』は、
AIの技術により“SBCやAAC”の音源もサンプリングレート周波数とビット数を向上させ
より高解像度の音楽を楽しめる機能です。

『Headphones』のアプリでONにすることで有効になります。

iPhoneの『Apple Music』でダウンロード音源(AAC)を
『DSEE Extreme』をONとOFFで、
JAZZやロック系など様々なジャンルで聴き比べました。

正直なところ、違いを感じることができませんでした。

しかし、『DSEE Extreme』をOFF=デフォルトとして
ハイレゾには及ばないものの、iPhoneでAAC音源を視聴でも
メリハリの効いた良い音です。

スピーク・トゥ・チャット

『スピーク・トゥ・チャット』は、イヤホン装着時にこちらが話し始めると
自動で外音取り込みモード、メディアを一時停止にしてくれる機能です。

必要に応じて、いちいち手動で切り替えなくていいのですごく便利です。

会話の感知具合と、一時停止・外音取り込みモードになる時間(5秒・15秒・30秒・自動で終了しない)も設定で変更できます。

必要ない場合は、アプリで無効にできます。

アダプティブ サウンド コントロール

『アダプティブ サウンド コントロール』は、
装着者の状況(『止まっているとき』『歩いているとき』『走っているとき』『乗り物に乗っているとき』)に応じて、ノイズキャンセリング・外音取り込み・オフを自動でモードを変更してくれる機能です。

こちらに関しては、正直なところ『オフ』でいいかと思います。
あくまで“僕は”ですが、『歩いているとき』に『外音取り込み』だったらいいなとか『立ち止まっているとき』に『ノイキャン』だったらいいななど、自分の行動と状況が必ずしも一致しないことが多いので、僕の場合は現状オフで使用しています。

買い物などでレジの方と話す際も、『スピーク・トゥ・チャット』で解決しますし…

装着感

付属のフォーム素材の純正イヤーピースですが、アプリの『最適なイヤーピースを判定』で“密閉されている”判定なのですが歩いたり、少し身体を動かしたときに振動がダイレクトに伝わり『カポッカポッ…』という音が鳴ります。

もし純正以外のイヤーピースで解消できそうなものがありましたら共有させていただきます。

重さは前作より軽くなっていることもあり、長時間の装着でも疲労感は少ないです。

まとめ

ハイレゾ級の音源を再生できるオーディオプレイヤーやスマホをお持ちで
ワイヤレスイヤホンで高音質の音楽を楽しみたい方には間違いなくおすすめです。

ハイレゾに対応していない『iPhone』をお持ちの方でも
『音質以外』は全て機能を存分に使えますし、音源が『AAC』でも少しスケールアップしている音質ですので、問題なく使えるイヤホンです。

価格が『41,800円』と決して安いイヤホンではありません。
しかし、高音質で“OSを問わない”機能性が盛りだくさんなので、充分価値のあるイヤホンです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました