2025年7月に、「BOSE」のワイヤレスイヤホンのハイエンドモデル
QuietComfort Ultra Earbudsが
約2年ぶりに第2世代へと進化しました。
前作「第1世代」から、
「音質」や「ノイズキャンセリング」「外音取り込み」など
どれくらい進化しているか、実機を使用し検証しました。
◆ 概要
・要点の早見表(結論)
- 「第1世代」から”急いで買い替える”程の進化ポイントは少ない。
- ノイズキャンセリングや音質など、「第2世代」でも依然トップクラスの性能
- BOSEのハイエンドのイヤホンをこれから購入を検討中の人
- 「シネマモード」に魅力を感じる(映画視聴での使用が多い)
- スペックや操作性など、「第1世代」から変更点はかなり少ない
・この記事でわかること
- 「第1世代」からの進化ポイント(音質/操作性/装着感など)
- 「第2世代」の気になる点・デメリット
- 「第1世代」から買い替え判断の基準
◆ QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)はどんなモデル?
・「第1世代」からの進化ポイント
- 「ワイヤレス充電」に初めから対応
- 「タイト」に進化した低音域
- 映画鑑賞に最適化された「シネマモード」が追加
◆ 同梱物
・パッケージ〜同梱物
※本記事内に掲載の写真、「第1世代」「第2世代」ともにカラーは「ブラック」でレビューしています。

紙製のパッケージ。材質などは第1世代から変更なし。


- イヤホン本体
- 充電ケース
- USBケーブル(Type-A to C)
- イヤーチップ(S・L)※「M」は本体装着済み
- スタビリティバンド(2・3)※「1」は本体装着済み
◆ 外観比較
・ケースの外観

「BOSE」のロゴマークが「第1世代」と比べ、一周り程大きくなっています。
その点以外は外見上の違いはなく、マット調の質感なども共通。
ワイヤレス充電に対応した影響か、
持ち比べると「第2世代」の方がやや重くなりました(スペック上は「第1世代」から約1.4g増)が、日常使いで支障は全くないレベルの差です。

端子は「USB-C」で共通。

蓋オープン(イヤホン収納)の状態。
ケースの内側が光沢になっている点も「第1世代」と共通。
・イヤホン本体

形状は「第1世代」と共通。
タッチセンサーの箇所の色味が、
「第1世代」ではシルバーだったのに対し、
「第2世代」ではガンメタリック調に変わっています。

ノズル部分に非常に目の細かいフィルター構造が付いている点は「第1世代」共通ですが、
こちらは逆に”ブラック”から”シルバー”へと明るい色味に変わっており、
フィルター構造の存在を視覚的に確認できるようになりました。
・イヤーチップ

同梱の純正イヤーチップには、「第1世代」にはなかったメッシュ機構が追加されており、
イヤホン本体内部への耳垢などの侵入を防ぐ設計です。
材質はシリコン製から変更なし。
イヤホン本体のノズル部分に目の細かいメッシュ機構がある点は「第2世代」でも共通なので、メッシュ機構がない他社製のイヤーチップでも問題はないかと思います。
◆ 基本スペック比較
・主要スペック一覧表
ワイヤレス充電に対応した点以外は、「第1世代」から大きな変更点はなし。
| 第2世代 | 第1世代 | |
|---|---|---|
| バッテリー:イヤホン単体 (イヤホン単体) | 最大 約6時間(※1) | 最大 約6時間(※1) |
| バッテリー(ケース併用) | 最大 約24時間 | 最大 約24時間 |
| Bluetooth規格 | 5.3 | 5.3 |
| 耐汗耐水性能 | IPX4 | IPX4(※2) |
| 充電ケース端子 | USB-C | USB-C |
| 専用アプリ ※ iOS ※ Android | ◯ | ◯ |
| ワイヤレス充電 | 対応 | 非対応(※3) |
| ActiveSence(※4) | 対応 | 対応 |
| イヤーチップサイズ | 3サイズ(S/M/L) | 3サイズ(S/M/L) |
| スタビリティバンド | 3サイズ | 3サイズ |
| マルチポイント接続 | ◯ (同時に2台まで/OSは問わず) | ◯(※5) (同時に2台まで/OSは問わず) |
| カラーバリエーション | 5色 ・ブラック ・ディーププラム ・ホワイトスモーク ・デザートゴールド ・ミッドナイトバイオレット | 5色 ・ブラック ・ホワイトスモーク ・ムーンストーンブルー ・ダイヤモンド ・ルナブルー |
| 重量:イヤホン(片耳) | 約 6.7 g | 約 6.24 g |
| 重量:ケース(単体) | 約 61.2 g | 約 59.8 g |
| 価格(税込) | 39,600円 | 39,600円 |
(※2)イヤホン本体のみ。充電ケースは防塵防水非対応。
(※3)別売のワイヤレス充電ケースカバーの装着で対応
(※4)「アウェア」(外音取り込み時)のみで設定可能。周囲の音の大きさに合わせ、ノイズキャンセリングレベルを自動調整
(※5)「第1世代」は、バージョン 4.0.20 以降で対応
・対応コーデック
「第1世代」と「第2世代」で、対応コーデックに変更なし。
「Snapdragon Sound認証」を受けたデバイスと接続すると、最適な音質と低遅延を自動調整してロスレス再生が可能な点も共通。
| コーデック | 第2世代 | 第1世代 |
|---|---|---|
| SBC | ◯ | ◯ |
| AAC | ◯ | ◯ |
| aptX | ー | ー |
| aptX LL | ー | ー |
| aptX HD | ー | ー |
| aptX Adaptive | ◯ | ◯ |
| LDAC | ー | ー |
| LC3(LE Audio) | ー | ー |
・初めからワイヤレス充電に対応

「第1世代」では同梱の充電ケースのままではワイヤレス充電に対応しておらず、
ワイヤレス充電をしたい場合、別途ケースカバーの購入が必要でした。
(ワイヤレス充電対応ケースカバーのAmazon購入リンク)
「第2世代」では別途ケースカバーなど無しでワイヤレス充電が可能です。
<ワイヤレス充電の注意点>
ワイヤレス充電を検知できる場所が少し下の方(背面のペアリングボタンあたり)にあります。
そのため、上記の画像のような置き方にする必要があり、
最初の方は慣れが必要と感じる場面がありました。
位置が定まると、ランプがオレンジに点灯し、充電が開始されます。
・接続安定性
「第2世代」を購入・使用開始から約1週間の間に
2回(2日連続)「左側がほぼ聴こえなくなる」という現象がありましたが
リセット後〜現在(投稿時点で、購入から約1ヶ月経過)で
同様の症状は発生していません。
「第1世代」のレビュー等で散見された「接続の不安定さ」は、
大幅に改善されていると感じます。
◆ 装着感
・長時間装着

やや”浅め”の装着感である点も、第1世代と共通です。
Apple「AirPods Proシリーズ」やSONY「WF-1000Xシリーズ」と比べると
「耳の奥まで入り込み、しっかり装着」という装着感とは異なりますが、
スタビリティバンドが程よく耳に引っかかり
“圧迫感”は少ないと感じます。
イヤーチップ・スタビリティバンドのいずれも
「第1世代」「第2世代」共通のサイズ(イヤーチップ:M・スタビリティバンド:2)で使用。
同サイズですが「第2世代」の方がややフィット感が高いと感じました。
材質や厚みなどは共通のはずですが、「第2世代」の方にメッシュフィルターが追加されたことで、若干の密度などの変化があるのかもしれません。
一方で、装着感を最大限発揮するためには
装着時の角度が(慣れるまでは)ややシビアに感じました。
耳の形状(個人差)や、本体の形状(イヤーチップ・ノズル部分)がやや縦長な形状であることが要因かもしれません。(「第1世代」でも共通)
同梱のイヤーチップ(S/M/L)・スタビリティバンド(1/2/3)の組み合わせでしっくり来る装着感を得られない場合はイヤーチップの「XS/XL」、スタビリティバンドの「0/4」もあります。
BOSE公式サイト
◆ 操作性
・操作性の変更点
タッチ操作に変更点なし。
| 第2世代 | 第1世代 | |
|---|---|---|
| 再生/一時停止 | タッチ部分を1回タッチ | タッチ部分を1回タッチ |
| 次の曲にスキップ | タッチ部分を2回タッチ | タッチ部分を2回タッチ |
| 前の曲にスキップ/ 曲の頭出し | タッチ部分を3回タッチ | タッチ部分を3回タッチ |
| 音量調整 | タッチ部分を上下にスワイプ | タッチ部分を上下にスワイプ |
| 通話応答 | タッチ部分を1回タッチ | タッチ部分を1回タッチ |
| 通話終了 | タッチ部分を2回タッチ | タッチ部分を2回タッチ |
| モード切り替え (ノイズキャンセリング/外音取り込み/空間オーディオ/シネマモード(※6)) | タッチ部分を長押し(※6) | タッチ部分を長押し(※7) |
| 空間オーディオ(イマーシブオーディオ)のモード切り替え(オフ→静止→移動) | タッチ部分を長押し(※8) | タッチ部分を長押し(※8) |
| 機器の切り替え | タッチ部分を長押し(※9) | タッチ部分を長押し(※9) |
| 音声アシスタントにアクセス | タッチ部分を長押し(※10) | タッチ部分を長押し(※10) |
(※7)ショートカットを「モードを切り替える」に設定の場合
(※8)ショートカットを「イマーシブオーディオを変更」に設定の場合
(※9)ショートカットを「機器の切り替え」に設定の場合
(※10)ショートカットを「音声アシスタントにアクセスする」に設定の場合
・ペアリング
ペアリング方法も「第1世代」から変更なし。
背面のペアリングボタンを長押し操作後、
「BOSE」アプリから簡単にペアリングが可能です。
・その他、アップデートによる違い
「第2世代」のバージョン8.3.12(2026年3月31日配信)からの変更点
※主にアナウンス・効果音などが変更
- 接続時の「ブォン」という効果音がやや高い音に変更。
- 接続中の機器の読み上げがなくなり「ポン」という効果音だけに。
- バッテリー残量のアナウンスが廃止。
以前のバージョンまではあった「iMac」や「iPhone」などの接続した機器の読み上げや、バッテリー残量の通知が無くなった点は、「第1世代」から買い換えを検討中の方は確認をしておいた方が良いです。
※「第1世代」は効果音やアナウンスなどの変更はなし(投稿時点のバージョン4.9.32)
◆ ノイズキャンセリング
・第1世代からの向上度
劇的な変化は感じられないものの、依然としてトップレベルの遮音性。
| 環境 | 第2世代 | 第1世代 | 変化量(筆者の体感) |
|---|---|---|---|
| 車道(車の走行音) | 4.9 | 4.8 | ほぼ同等 |
| 人混み | 4.9 | 4.7 | やや向上 |
| 風切り音 | 4.5 | 4.5 | ほぼ同等 |
| 電車 | 4.8 | 4.7 | ほぼ同等 |
| 生活音 (エアコン等の音) | 5 | 4.8 | やや向上 |
※モードは「第1世代」「第2世代」共に「クワイエット」で比較
「第1世代」は、ややホワイトノイズが強かったですが、
「第2世代」ではほぼ解消されており、
再生時には全く感じず、
音源を流していないときでもほとんど気にならないレベルまで改善されています。
スーパーやショッピングモールなどでの人混みの中で
周囲の人の会話など「音声ノイズ」や、
自宅の中の生活音(エアコンや水道の音など)のノイズカットが
やや向上したかな?くらいの印象です。
全体的な向上率はそこまで大きくはないですが、
「第1世代」からのトップクラスの遮音性は「第2世代」でも健在です。
・ノイズコントロールが追加
こちらも「第2世代」のバージョン8.3.12(2026年3月31日配信)から追加の機能です。
アプリの項目に「ノイズコントロール」が追加されています…が
正直なところ、使い所がわかりませんでした。


「クワイエット」「イマーション」「シネマ(第2世代のみ)」の3つのモードは
いずれもノイズコントロールが「最大」で固定(変更不可)です。

モードの画面で「+」をタップすると、
「アウトドア」や「ウォーキング」などのモードが選択できます。
各モードで「ノイズコントロール」のレベルを好みに設定できます。
(「第1世代」でも共通)


もし「クワイエット」などでノイズキャンセリングのレベルが「強すぎる」と感じたら、
お好みのモードで「ノイズキャンセリング」のレベルを調整したモードを登録しておけば、「タッチセンサー長押し」でモード切り替えができます。
しかし、今回追加のノイズコントロールに関しては、
アプリでしかノイズキャンセリングのレベルを調整できず、
各モード(クワイエットなど)のどれにも属していないという仕様です。
現時点では、使い所がわからないと感じました。
◆ 外音取り込み
・第1世代からの向上度
ノイズキャンセリング(クワイエット)での
「サーッ」というホワイトノイズは大幅に減少したものの、
外音取り込み(アウェア)時のホワイトノイズは「第1世代」と同レベルと感じます。
「イヤホンを装着していないと感じられる」というレベルにはやや至らないものの、
日常使いでの使用には問題ない使用感です。
◆ シネマモードが追加
QuietComfort Ultra Earbuds 第2世代から
リスニングモード「シネマモード」が追加されました。
背景音と音響効果のバランスを取りながら音を立体的に再現するため、まるで映画館にいるような臨場感をイヤホンで楽しめます。(BOSE公式サイトより引用)
「イマーシブオーディオ」で映画を試聴時、
臨場感はありますが、セリフにも同様のエフェクトがかかり
全体的に響いて聴こえます。
「シネマモード」では、
環境音などは臨場感がありつつ
ささやき声のようなパートはまっすぐ届き、
映画館での試聴に近いように感じました。
「イマーシブオーディオ」と比べて
「戦闘機の音」「風を切る音」「息遣い」「セリフ」などの
分離感が自然に増し、
音の方向もより明確になり、
臨場感が増しています。
◆ 音質
・音の方向性の変化
| 音域 | 第2世代 | 第1世代 |
|---|---|---|
| 高音域 | 4.9 | 4.5 |
| 中音域 | 4.9 | 4.6 |
| 低音域 | 5 | 5 |
| 音場 | 4.8 | 4.5 |
| 解像度 | 5 | 4.5 |
<高音域>
「第1世代」では、ハイトーンのボーカルが他の楽器と混ざり
やや”お団子”になって聴こえる印象でしたが、
「第2世代」ではボーカルと各楽器がしっかり分離して
ハイトーンのボーカルも「抜け感」が増し、よりきれいに聴こえるように感じました。
(例:ずっと真夜中でいいのに。「あいつら全員同窓会」)
「第1世代」では、ボーカルの背景にほんの少しホワイトノイズが乗って聴こえていましたが、「第2世代」ではその点が解消されており、息遣いなどが生々しく聴こえます。
(例:宇多田ヒカル「First Love」)
<中音域/解像度>
「第1世代」ではボーカルやギターなどの中音域がやや低音域に埋もれている印象がありましたが、「第2世代」ではかなり音の配置が整理されて聴こえるように感じました。
(例:Vaundy「怪獣の花唄」)
<低音域>
沈み込むようなベースがメインの楽曲
「第1世代」では「重厚感」のある低音域でしたが
「第2世代」では、やや「タイト」な低音域に変化しています。
(例:Billie Eilish「bad guy」、Daft Punk「Doin’ It Right」)
<音場(イマーシブオーディオ)>
空間オーディオ(イマーシブオーディオ)で検証。
「第2世代」で、音場(特に左右方向)が広くなっていると感じました。
「第1世代」ではバスドラムなどの低音域の打鍵音が前面に出ている印象ですが、
「第2世代」では、トランペットやトロンボーンなどの金管楽器の中・高音域が
より広がりと華やかさが増していると感じました。
(例:John Williams「Star Wars: Main Title」)
◆ 気になる点・デメリット
- 装着時にタッチを誤操作しやすい(アプリでタッチ操作を無効化は可能)。
- 装着感がややシビアと感じる場合あり(「第1世代」でも共通。個人差の場合あり)
- 話し出すと自動で「外音取り込みになる機能」が非搭載。
(例:SONY「スピーク トゥ チャット」やApple「会話感知」など) - アプリの「ノイズコントロール」(バージョン8.3.12から追加)の使い所がわからない。
◆ まとめ
・評価:「第1世代」からの進化点
- 初めから「ワイヤレス充電」に対応
- 「シネマモード」が追加
- より「タイト」な低音域に進化
・買い替え判断の基準
- 「シネマモード」に魅力を感じる(映画視聴での使用が多い)
・どんな人におすすめ?
- 「第1世代」を所有しておらず、これから購入を検討している人
- 映画の試聴が多く、イマーシブオーディオの音質では不満と感じている人
・総評
「第1世代」と比較して変更点は少なく、
操作性などの機能面も同クラスのイヤホンと比べ僅かに”及ばない”点もありますが、
「遮音性」や「音質(特に低音域)」など
トップクラスの性能は「第2世代」でもしっかり継承されています。
BOSEが得意とする「低音域」が”タイト”に”引き締まった”方向性に進化し、
解像度も合わせてより磨きがかかったと感じます。
「第2世代」にしかない機能の「シネマモード」は、
「イマーシブオーディオ」での視聴と違い、
映画鑑賞に最適化されたモードで、
「第1世代」で映画を視聴されている方にとっては違いを感じやすい点だと思います。
初めから、ワイヤレス充電に対応している点も含め、
「QuietComfort Ultra Earbuds」を所有しておらず、
購入を検討している人にはおすすめのモデルです。

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